4月8日
落選〜でも、みんなが幸せな社会をつくる目的は終わったわけじゃない〜
選挙結果
吉田 ます子 7,124票 落選 (当選ラインは8,260票)
仕事を続けたい思いでいっぱいでしたが、残念ながら落選となってしまいました。この4年間、持てる力を全て発揮したつもりですが、結局、その「持てる力」が不足していたのですね。期待して下さった方、ボランティアで選挙運動をして下さった方々には申しわけない気持ちでいっぱいです。本当にごめんなさい・・・。
しかし、多くのみなさんのおかげで1年生議員ながら、4年間、精一杯の議会活動をすることが出来ました。本当にありがとうございました。これからは一市民の立場から、みんながより幸せに生きられる社会をめざして、変わりなく全力でとりくみたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
選挙は世の中をいい方向に変える市民運動だと思っています。9日間の選挙中、約200回の街頭演説、1000名くらいの方が聞いて下さったと思います。聞きながら涙を流して下さった方、温かい両手で抱きしめて下さった方、ご高齢の方が、曲がった腰をもっと曲げて「からだに気をつけて」と言って下さった、それを聞いて目にいっぱい涙を溜めながらいっしょにお辞儀してくれたボランティアのK子ちゃん、いい出会いがたくさんありました。
落選後、「心配して下さっている方がたくさん、そしてこのHPの更新を心待ちにして下さっている方もいらっしゃるのではないか、早く原稿を書かねば」と思いながら、後かたづけとごあいさつまわりの日々でした。たくさんの方に励まされながら、幸せなことだと感謝の毎日です。
あるメールより
ほんとにお疲れさまでした。ここまでよくがんばられたと思います。いつも誠実そのものだった姿を思い浮かべていると、つい私も泣いてしまいそうになるのですが、吉田さん、でも思うのですよ、どんな時にも、「終わり」は「始まり」につながっていて、それも「新しい未来への始まり」なのだと。
○○さんも言われています、これからいっしょにしていきたい大事なこと、たくさんあるよ、と。吉田さんでなければできないこと、それは議員になることだけではないのです。議員はあなたの人生の中でひとつのステ−ジ、そこから今また、次のステ−ジを探す機会を得たのだと思います。
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このような友人がいる幸せを何と言って表せばいいのかわかりません。
もちろん、「十分な力がなくてごめんなさい。4年後には自分がもっとガンバルから、4年後にまた挑戦して下さい。」と涙を流される方も。こんな方に限って、とても良く動いて下さったのですから、またまた何と言って感謝していいのか、「ごめんなさい。ありがとう。」と頭を下げるのみです。
今後、私が何をするのが社会にとってベターなのか、そして私らしい生き方なのかどうか、じっくり考えたいと思っています。
4年間をふりかえって
1番に 取り組んだことは
「県議会が何をしているのかわからない」
議会に入る前に自分が思っていたことでした。つい先日(4月17日付)の徳島新聞のコラム「記者席」にも同じことが書かれていました。私が特に取り組んだことは、議会の様子をみなさんにお知らせすることでした。
議会ニュースを年4回の定例議会ごとに約7千部(年2万部以上)発行をし、みなさんに議会の様子、行政の問題点などを自分の言葉でお伝えしました。ボランティアで選挙を支えて頂いた多くのみなさまへ、また納税者であるみなさまへの当然の報告として、4年間休みなく続けることが出来ました。
「情報の公開」は、改革に欠かせません。闇の向こうで何をしているかわからない政治や行政であれば、市民の知らない間に不正が横行し、結局は県民・市民の不利益につながります。頻繁に発覚する政治家や役所の不祥事も、必要な情報がしっかり公開されれば防ぐことが出来るのです。開かれた透明な政治や行政が求められなければ、議会も役所も市民の暮らしも良くなりません。
そして・・・全ての定例議会で質問に立ちました。
本会議質問は年1回と決まっていますが、委員会の質問は年4回の議会で各4つの委員会、40分以内です。
4年間で約64回の委員会(事前の特別委員会は行われないこともある)、数回の事前委員会を除いて全て質問に立ちました。せっかく選んで頂いたので、みなさんのための政策提言を毎回一つでも多くやらなければ「もったいない」と思いました。多数決の世界であり、すぐにかなわないことも、言い続けることで保守系の議員方の理解を得て、様々なことが動きました。
特に最後の2月議会で善入寺島の肥料不法投棄事件の追及を受けて、予防する条例(知事提案)が成立し、本当に嬉しかったです。少人数学級や乳幼児の医療助成、学校給食の地産地消なども大きく前進しました。また圓藤元知事の汚職により設置された汚職調査団の提言を受け、入札制度改革を前進させました。
一番大事なのは・・・利権誘導の政治はやらない
県議の立場を利用して、特定の人のための就職の斡旋や公共事業の利益誘導などをやめよう、というのは、議員を志した基本中の基本です。もちろん一切やっておりません。これはもしかして大きな仕事だったのかも・・・。
全国初!市民派の議員たちで交渉会派をつくりました。
会派【県民ネットワーク・夢】で、徳島県議会史上初の議員提案による政策的条例(サーチライト規制)の提案ができました。残念ながら反対多数で成立にはいたりませんでしたが、「仕事のできる県議会」に変えるための大きな前進でした。
そして・・・今後の取り組み
人間の生きる基本は、平和な社会と、食べていける健康な環境、これらのどちらも、じわじわと危うくなっている今日です。憲法改正は、統一地方選の隠された争点だったといわれています。全国的に保守政治が復活、改憲派に有利な結果になったようですが、第4の権力とも言われるマスメディアに一方的に流されることなく、一人一人のみなさんに、真剣に改正の是非を考えて頂くため、中立で的確な情報提供が出来さえすれば(これが難しい・・・)、答えは自ずといい方向にと信じて行動するしかありません。
また、戦争の本質が「対テロ」や「宗教」ではなく、「資源の奪い合い」であることは現実や歴史が証明しています。エネルギーの自給を目指す平和運動をやりたいものです。原子力のこと、東洋町の問題は、日本人みんなの問題です。「みんなで学んでみんなで決める」のが民主主義の原則、これを機会に原子力発電のこと、考えたいと思います。ということで、
◎平和の活動
憲法改正について、情報を集め、みなさんと共に考えます。
◎環境問題
徳島県の水が危ない!水源に不法投棄されたたくさんの廃棄物。ゴミの問題について、解決に向けて活動します。またもっとも危険なゴミを出す原子力発電、エネルギー問題についてもみなさんとともに考えたいと思います。
◎吉野川のこと
再浮上するかもしれない吉野川可動堰、注目していきます。ダムに頼らない総合的な治水について最新の研究にアンテナを張り行動します。8月11〜12日には徳島市で「川を流域住民が取りもどすための全国シンポジウム」が行わる予定です。
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