7月11日
伝えたい意志の力〜美しい地球を子どもたちへ
NPO地球村の高木代表の講演を聞いて、地球の環境危機の現状に心を痛め夜も眠れなくなったSくんは、山川町のアメニティセンターの大ホール(450席)で、高木さんの講演会を企画した。
これまで市民運動に縁もゆかりもなかった彼は、さくら診療所で働く看護士さんの義理の弟で、彼女によると「とてもおとなしい性格」だ。小さな田舎町で、450もの席をうめていくのは並大抵のことではない。(私もこれまでに数回主催を経験し、そのたびに胃に穴が開く思いで、「もう二度とこの会場ではやらないぞ」と決心するのだが、成功すると苦労は全て忘れてしまうのだった。)
まずは、ということで、身近な人40人定員のプレ企画としての高木さんの講演会を3000円チケットで催したがチケットは当然売れず(環境の講演会はタダでもなかなか人が集まらないのに、3000円は無理・・・)、とうとう彼が自腹を切って無料にし、やっと40人が集まったのがこの4月だった。
高木さんは「こんなに少ない人数で、しかも無料の講演会は初めて!」と憤慨していた。(講演は何度も拝聴したことがあるが、高木さんのこういうところが私はちょっと苦手・・・。講演内容にも気になる部分が多いが、大きく基本的には正しいことを言っているし、伝える力は並みはずれてすごいので、多くの人に気づくために聞いてもらいたいと思う。講演内容は、環境(地球温暖化、オゾン層破壊)、人間関係の悩み解決など)
それから3ヶ月、となりの阿波町に住むSくんは、県内各地を駆けずり回った。「○○さんに力になってもらったら?」「○○の団体に話をしてみたら?」と言われたらすぐにどこにでも飛んで行った。1ヶ月前に看護士さんから「チケットはあまり売れていないみたい」「当日のボランティアスタッフもほとんどいないみたい」ときいて、チケットを預かり、吉野川市婦人会の会合に一緒に出かけたり、人を紹介したりしたが、彼がいろいろなところにすでに出かけていっているのには驚いた。
結局チケットは300枚近く売れ、当日はそれ以上にたくさんの人が来てくれ、受付を手伝っていて、彼の頑張りに心の中で拍手した。たくさんの来場者の前で司会をさせてもらって光栄だったし、高木さんにも彼の頑張りが良く伝わって、講演の中で「今日の会場、僕には満席に見えます・・・。」と声を震わせていた。真面目で優しいSくんにはかわいい4歳の男の子がいて、会場準備のスタッフにネームタグを渡す役割を引き受けていた。
「動けば変わる!」聞いてくれた人たちの中で、何かが変わってほしい。
高木さんの講演の様子はこちら
(参加された方のブログです、とても丁寧によくまとめられています。)
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