9月27日
ドキドキの代表質問
年に一度の代表質問も3回目となれば、「少しは慣れて、緊張もほぐれ、余裕あり」のはずだった。が、吉野川整備のことで新しい局面を迎えた昨日の今日、ということで、「絶対に頑張れ!」「傍聴に行くからね!」という声が多く寄せられ、質問もぼやけないようにポイントを一つに縛って追求、ということになり、新米議員には少し荷が重く、気後れしそうだった。第十のことはもう質問したくない、吉野川新時代じゃなかったのか、と腹立ちもする。しかし、ここで、県民を代表して県に意見を言える権利を持っていることを「ラッキー!」と思い、昨日の今日のタイミングを神の思し召しと信じてやるしかない。
質問の項目は
1)郵政民営化と教育改革
2)県立施設への雨水利用設備の提案
3)学校給食と地産地消
4)入札制度改革
5)吉野川整備基本方針
6)ごみ問題
7)財政展望と長期ビジョン
1)〜5)で、理事者に答弁をもらい、6)〜7)と5)の再問でまた答弁、5)の再々問で答弁。(原稿は後ほど、HPの項目をクリックすれば読めるようにします。)
基本方針案の「治水上支障となる既設固定堰」という表現については、「県の要望はすでに国にきちんと伝えてあり、個々個別のことは基本計画の中で」というばかりだった。小委員会の中で、徳島の事情を代理の下保さんが何も言ってくれなかったことについては「16日には説明をした。」と答えたので、簡単な議事録を手に入れていた私は、「下保さんは『第十堰ではご迷惑をおかけしました』と言っただけだった。」と言わずにいられなかった。
そして私の再々再問に、最後の10秒で知事は「吉野川新時代を切り拓くという決意の下で、『まずは可動堰以外の方法で』と言ったが、これについては国交省にも強く要望してきたところであり、その思いについてはいささかも変わっていない。」と答えた。
この答弁を聞いた人の印象はさまざま。すっきりしたという人、安心した人。だが、私と豊岡さんはなんとも言えず後味悪かった。どんなに上手に知事を責め立てても、「国に徳島の意見を改めて伝えてくれる」などということははじめからあり得なかったのだし、知事としては、可動堰推進派への最大の配慮の下に、県民へも最大の配慮をした答弁だった。
それに「まずは・・・」自体、可動堰への可能性を残した表現なのだし、昨年3月と事態は何も変わっていない。しかし、基本方針が決定されると、また1歩、確実に可動堰への可能性を残したまま次の段階(基本計画)に進むのだ。無力感に襲われそうになる。
ただ、知事も私もこれ以上のものは何も絞り出せない、というギリギリまで70分、4200秒、最後の10秒までを全て使い切った。
セレモニー的な本会議の中で、ちょっとは頑張れたよな、と少しだけ自分を褒めておこう。
いつもは、議員席のヤジも全て聞こえながらの質問だが、この日はあまりに必死だったので何も聞こえなかった。時折せせら笑うような声は良く聞こえていて、こちらが真剣なだけにすごく悔しかった。主義主張の違いがあるのは当たり前だが、人としての礼儀ってものがあるんじゃないだろうか。自分もよく振り返ってみるとしよう。
遠いところ傍聴に来て下さったみなさん、ありがとうございました。
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