3月7日
最後の公安委員会
今年度最終となる公安委員会では、(社)徳島県交通安全協会についてとりあげた。事前に友人、知人約90名にメールでアンケート調査をし、39名の方から回答をいただいた。
- 交通安全協会について、年会費400円(3年更新時:1,200円、5年更新時:2,000円)を知っていますか?
はい 28名 いいえ 8名 その他 3名
- 免許更新時の手数料支払いの窓口で、加入が任意であるとの説明がありましたか?
はい、任意加入であると説明があり、加入した。13名
はい、説明を受けたが加入しなかった。11名
いいえ、説明はなく、強制加入と思い更新料と合わせて支払った。2名
いいえ、説明はなかったが、入会を断って支払いをしなかった。9名
覚えていない、その他 4名
交通安全協会について「わかりにくい」という声がかねてから聞こえていた。協会のほとんどの方々は熱心なボランティアのようだが、それにも関わらず、収支に占める人件費の割合が75%もあるなど、天下り先と数年前、他県の協会が批判されたことがあり、徳島県の実態を調べようと思った。
協会には親しいボランティアの方もいて、一生懸命に活動をされていることを知っており、むやみに批判することはできないし、取り上げるのをやめようかとも思ったが、最後の公安委員会だし、県民の疑問に答えようと決めた。
協会のHPに、詳しい活動報告はある。しかし、収支報告は「公益法人情報公開サイト」からのアクセスが必要で、とってもわかりにくい。
このページの「情報公開資料を閲覧」というところをクリックすると収支報告が1年分だけ見れる。
免許更新時にも活動内容を紹介したチラシを数枚配っているようだが、その中には収支報告は一切なし。一般会計5,200万円の人件費は約25%で、それほど組織のために組織ではない様子。
しかし、いくつかの特別会計のうち、一番額の大きい「委託事業特別会計」では、県の委託費約2.3億円のうち人件費が1.7億円(73%)、委託の内容の検証が必要だ。収支報告を誰にでもわかりやすく公開すべきだし、会費納入の際、チラシ1枚でも配布すべきということは発言したが、委託事業の内容は調査不足でつっこめなかった。
入会が任意であるとの説明は、思ったよりされているようだが、完全とは言えないし、説明は受けても断りにくいとの回答が目立った。公安委員会では、今後(この4月より)免許更新料と協会会費の聴取窓口を別々にする検討をしているとの答弁を得た。と言っても、協会は社団法人であり、県警の直接の事務ではないので、協会には県議会での意見として伝えるということ。県からの委託費を沢山もらっているのに、そういう答弁に素直に「そうか」と思ってしまってあとで反省した。
警察は選挙違反の予防は出来ない?
お隣の阿波市では、合併後初めての市議選が行われるが、またしても買収のウワサが聞こえている。また期日前投票での替え玉投票もあり、本人が投票に行った際に「あなたはすでに投票されていますよ」という場面があったと聞いた。本当だろうか? 違反が起こる前に警察が予防に動いてくれたら効果があるのではないか、とかねてから思っていたので、これも発言することにした。
しかし、「警察は法の違反があったという時点でないと動けない。予防は選挙管理委員会の仕事」という答え。「選挙事務所などにパトロールにまわり、短時間のうちに注意だけ呼びかけて帰るだけでも違うのではないか」と言ってみたが、「選挙妨害の恐れもあり、公平にすることが難しい」。他の委員からも野次られてしまった。
選挙管理委員会の担当課長に「広報の際、饗応接待と買収にポイントを置いてほしい」と要望したが、それも「難しい」という答え。どうして?
地方できれいな選挙が出来ないことには政治の浄化はあり得ない。
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