2月20日
県民ネットは役割を分担、二手に分かれました。
特定の党派に属さず、団体の推薦も全く受けていない新人4名が、3年前の統一選で大きな風に乗って県議会に登場。全国の都道府県議会でもいわゆる「市民派」とよばれる県議が4人そろっているところはなく、私たちはいきなり「交渉会派」(4人以上が条件)と呼ばれる会派を組み、代表質問の権利や議会運営委員会などのメンバーにもなることで議会での正式な発言権を得て、これまでやってきた。しかし、議会は所詮「多数決」の世界、数の力が大きくものを言う。
その点、いろいろと悔しい思いをしていた私たちに、昨年末、自民党会派を出た来代議員と森本議員から新会派結成への打診があった。主義主張の全く違う方々と「可動堰中止」の他、いくつかの共通した政策の実現を掲げて会派を組むという新しいやり方は、吉野川流域基本計画のための事前協議会をつくるつくらないで硬直している県政、細かい施策で打つ手が早く支持率の高い飯泉県政下、ベタナギの県議会で良いカンフル剤となりうるのでは? さらには自民対非自民がほぼ拮抗しようとしている議会構成の中、元新進党の小松島・長池議員とともに新会派を作れる意義は大きいかもしれない。
1人選挙区という地元事情から、野党色の薄い会派に移ることを選んだ宮本議員がまず合流。そして県議会に結果を残したい豊岡議員は、この新しいやり方に挑戦することになった。私も大いに悩んだ。「県民ネット」にはもともと届きにくかった住民運動やマイノリティの人たちの声を政治に届けることで、議会に風穴を開けるという役割があった。市民と政治に壁を感じていた人たちが、勇気を出して選挙に関わり仲間を送り出すことで一歩を踏み出した大切な産物である。県内の多くの住民運動を支えた方々の政治への夢とロマンの結晶だ。いろいろな方の意見を聞き、県民ネットを残そうと決めた。1人でないことがとても心強い。「夢やロマンなどカタチのないものを守ったところでどうなるのか。政治家は政治家らしく策略を持って動くべき」なのかもしれない。もちろん、今後県民にとって確実に大きな収穫ありと判断すれば、私にも会派の移動があり得るかもしれない。豊岡議員とは目指す社会は同じ、今も大切な同志だ。これから会派は別々でも「真の平和」な社会を目指し、私は私にふさわしいやり方で、努力しようと思う。
なお、会派の再編・移動に伴い、会派の控え室はアブラゴのごとく2階に移動しました。議長室、副議長室と同じ階です。お気軽に遊びに来て下さいネ。
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